CONCEPT

ささやかながらも励ましの心を伝えたい、という願い

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ケアー帽子「YUIKA」は抗癌剤治療により脱毛した方々へ、ささやかながらも励ましの心を伝えたいという願いから生まれました。
 
今では、他の科のご病気で入院中の患者さんにも、入院帽子としてご愛用いただき、また退院後もお洋服に合わせて楽しんでお使いいただいております。
 
企画の出発点は、自らの治療体験によるものでした。「癌」の診断を受けたときから、患者は肉体的苦痛と精神的絶望感を味わいます。特に女性にとって、髪が大量に抜けていく様を、鏡で見る瞬間は、堪え難いものがあります。脱毛期間は本人にとっては長いもので、この期間を、少しでも気持ちを和らげるために、こんな帽子があったら・・・と思ったことが出発点となりました。
 
YUIKAの帽子たちが、性別年齢を問わず、様々な方々のお役に立っていけましたら、何より幸せに思います。

デザインや色柄にもっと工夫を

今の現状では、ケアー帽子は数多く出ていますが・・・
 

  1. 通気性の良い素材を使ったもの。
  2. 素顔でも美しく見える色柄に工夫のあるもの。
  3. 入院、自宅療養中、パジャマを着ていても、外出にも両用できるもの。
  4. デザインが良いもの。

 
が、あまりない事に気付きました。豊富な色柄を使うことは、手間はかかりますが、少しでも気持ちを和らげることにつながるものと思います。

患者さんが手にとって選べる場所で

売り場での販売を行うことのメリットは、患者さんにとっての気軽さです。
 
現在、他社でのネット販売は数多くありますが、私の経験では、ネット購入は手間がかかりエネルギーを必要とするものでした。それに対して、院内の売り場へは多くの患者さんが気軽に足を運びます。
 
また、特に年配の方々はネット利用に慣れていないという問題もあり、病院内の売り場で購入できることが、最も意味があることと考えました。

美しくありたい、という願い

院内の売り場で手にとって選べるような、気持ちの和む、素材の良い帽子が買えれば、という患者側の気持ちにたって、作製した製品です。
 
「YUIKA」は手作りです。
スタッフは心をこめて、病気の回復を祈りながら、素材を選び、手ししゅうを施した帽子、また、共布のコサージュも作製しています。

闘病中にあっても、女性は、かわいらしく、きれいに見えることにより、暗い日々の中にあっても、心の負荷を少しでも軽減し、小さな喜びにつながっていただけること。そこから、人の本来持つ、自然な治癒力が生まれることを願っています。